父親か?祖父母か?
私が一体、いつ、生きたいと言った!
私は生まれたくなかった。
母親の憎悪に歪んだ形相と首に食い込む指。
殺せ殺せ殺せ殺せ!
一思いに私を殺せ!
何故、躊躇った。
貴女はそれから長く私を虐げて笑った。
変質者に悪戯をされたと思っていた。
父親だった。
顔にかけられるのは苦痛だった。
だから精液を飲んで耐え忍んだ。
私が男性である理由も価値も分からない。存在しない。
それでも、私は普通の恋がしたかった。
愛情を欠片なりとも感じたかった。
性的放縦人格になってでも、男性への怒りは犯すことでしか表現出来ないと思った。
父親の代わりを探そうと思った。
そこで見つけた私の妻を、矢張り親は壊し尽くしていた。
親に夢を、見たかった。
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